2021.03.08エコタンク方式のプリンターのデメリットは?メリットはない?
プリンターの買い替えやインクの購入時によく見かける「エコタンク」。
従来のカートリッジ式プリンターとエコタンク方式のプリンターは、どちらがお得かと悩む人も多いでしょう。
プリンターのインクは消耗品のため、コストや手間を考えて選びたいですよね。
そこで今回は、エコタンクプリンターの特徴やメリット・デメリットなどについて、詳しく紹介します。
エコタンクプリンターとは?
エコタンクプリンターとは、無くなったインクをタンクに詰め替える方式のプリンターです。
今までのプリンターといえば、インクが無くなるとカートリッジをまるごと取り替える方式でした。
現在は、多くのプリンターはカートリッジ式ですが、エコタンク方式も数十種類以上と機能やサイズの違うタイプが増えています。
また本体価格は2万円前後からとリーズナブルな商品も多いため、家庭用やオフィス用とどちらも注目を集めています。
エコタンク方式のプリンターは手間がかかるイメージですが、メリットもたくさんあります。
エコタンクプリンターのメリット
エコタンク方式のプリンターは、どんなメリットがあるのでしょうか。
とにかくランニングコストが安い
エコタンクプリンターの最大のメリットは、インク代を大幅に節約できることです。
カートリッジ式に比べ、タンクの容量が大きいためインクの減りが少ないのがポイントです。
エプソンのプリンターの場合、A4カラー文書の印刷コストはエコタンク方式
(EW-M754TWの場合)で約3.0円、カートリッジ方式(EP-883AWの場合)で、約13.2円となっています(※)。
印刷コストをエコタンクとプリンターと比較すると、約1/4に抑えられています。
コスト面でいかにお得かわかりますよね。
自社で頻繁に印刷する場合、エコタンク方式はコスト削減に効果的といえるでしょう。
(※)参照:エプソン「エコタンク®搭載モデル」
交換の手間がない
プリンターを使う上で面倒なのが、インクの交換ではないでしょうか。
コピー用紙の補充は誰でも簡単にできますが、インク交換は説明書を見たり手慣れた人が対応したりと、少し手間がかかるのがネックです。
もともとエコタンクは容量が大きいため、頻繁にインク切れになることはありません。
また、エコタンクは大容量サイズもあるため、ほぼ毎日印刷する環境であれば、タンクの大きいタイプを選ぶとよりメリットが大きくなるでしょう。
インク交換が必要になった場合も、カートリッジを取り外して…という手順を踏まず、エコタンクにインクを詰め替えるだけなので、誰でも手軽にできます。
インクの捨て方が簡単&環境に良い
プリンターのインクカートリッジは、無くなった後の捨て方に困りませんか?
廃棄方法としては「一般ごみに出す」、「業者に回収してもらう」の2つの方法でおこないます。
一般ごみとして処分する場合、自治体によって燃えないごみや回収不可のケースもあるため、事前にチェックする必要があります。
業者に回収してもらう場合、家電量販店の専用回収ボックスや専門業者に依頼する必要があるので、少し手間がかかります。
一方、エコタンクの捨て方は、容器包装リサイクル法が適用されるため、自治体の一般ごみに出すことが可能。
ただし、自治体によって分別方法が違うため、確認が必要です。
同じプリンターのインクでも、処分方法の手間が違うため、手間に感じる人にとってエコタンクはメリットが大きいでしょう。
また、カートリッジよりもインクの交換頻度が少ないため、包装材や消耗品などの消費も少なくなります。
そのためプラスチック類の消費も抑えられる点がエコロジーといえます。
エコタンクプリンターのデメリット
エコタンクプリンターのデメリットについて見ていきましょう。
プリンター本体が高い
エコタンク方式のプリンターは、インク容量が大きいため、本体価格がカートリッジ式に比べて高いです。
あまりプリンターを利用しない会社や、コストの安いプリンターを探している場合、お得感は低いでしょう。
エコタンク方式のプリンターは、使う回数や期間が長いほどお得なので、使用頻度と確認しながら検討することをおすすめします。
本体サイズが大きい
エコタンクはインクカートリッジよりも大きいため、プリンター本体のサイズが大きいのが特徴です。
最近のプリンターはコンパクトなタイプが増えていますが、エコタンク方式はサイズが大きいため置き場所に困る可能性があります。
また、タンク部分が大きい分、スッキリとしたデザインではないプリンターも多いです。
見た目重視でプリンターを探しているのであれば、エコタンク方式はおすすめできません。
インク交換で手や服が汚れる可能性がある
エコタンクのインク交換は簡単にできる仕様ですが、やり方を間違えたり説明書を確認しなかったりすると、高い確率で手が汚れます。
インクなので床や洋服につくと汚れは落ちないため、こちらもデメリットに感じる人は多いです。
手間ではありますが、説明書をしっかり見てからエコタンクのインク交換をしましょう。
エコタンクはインク詰まりしない?
エコタンクのインクも、放置すると乾燥して固まってしまいます。
しばらく使っていない場合、いざ印刷しようとすると目詰まりを引き起こすことが多いでしょう。
しかし、電源を入れると自動で内部メンテナンスが始まる機能が備わっている機種も多く、インクが固まる心配はほぼありません。
頻繁にプリンターを使っていたり電源を入れたりしても目詰まりする場合、プリンターのヘッド部分にホコリやゴミが付着している可能性があります。
メンテナンスしないと、印刷の文字がかすれたりイメージ通りの色が出なかったり、インクが一度に吹き出したりとトラブルが起こるので気をつけてください。
まとめ|エコタンクプリンターはデメリットよりメリットが大きい
エコタンク方式のプリンターは、「ランニングコストの低さ」「大容量ボトルでインク切れが起こりにくい」といったメリットもあり、頻繁にプリンターを使う会社におすすめです。
ただし機種本体が大きい傾向にあるので、置き場所の確認などをし、検討をしましょう。
エコタンク方式のプリンターのトラブルで困った時は、専門業者に相談すると早期解決できます。