2021.03.11複合機のフィニッシャーとは何?種類や便利機能まで解説
オフィスでの資料作成は、印刷した紙を揃えてホッチキスで留めたり、表紙をつけたり、なかなか面倒な作業です。
そこでパンフレットや資料作りが面倒だと感じている方に、ぜひ知ってもらいたい機能がフィニッシャーです。
この記事では、複合機のフィニッシャーとは何なのかを解説。
フィニッシャー機能付き複合機の選び方についても紹介するので、ぜひ参考にしてください。
フィニッシャーとは
複合機のフィニッシャーとは、自動でホチキス留め(ステープル)する機能を表します。
複合機でコピー(印刷)した紙をホチキス留めしてくれるので、資料作成などを容易に行うことができます。
オフィスで使う複合機に搭載されていない場合、機能を追加することでフィニッシャーを使うことができます。
フィニッシャー(ホッチキス留め)の追加方法は2つ
複合機にフィニッシャー機能(ホッチキス留め)を追加する場合、2通りの方法があります。
インナーフィニッシャー
複合機の本体の内部、俳紙部分に設置する方法で、数枚程度の簡単な資料作成をする場合に適しています。
インナーフィニッシャーに対応している複合機・コピー機は、印刷スピードが25枚くらいの低速機・中速機に限定され、小規模の事業者向けです。
追加導入費用は、数万円程度となっています。
簡単な資料作成に向いているため、上限以上の紙をホチキス留めすると故障につながります。
印刷する枚数が多くなる場合は、次に説明するサドルフィニッシャーを検討しましょう。
サドルフィニッシャー
複合機・コピー機の横に外付けで設置する方法が、サドルフィニッシャーです。
サドルフィニッシャーは複合機本体と同程度のサイズで、設置スペースも必要となります。
サイズが大きい分、50枚以上の分厚い資料作成も容易にこなします。
月間の印刷枚数が5.000枚以上のような、大きな規模の事業者に向いています。
設置できる複合機の印刷スピードは、中?高速機以上に対応しています。
機能性が高い分、フィニッシャー機能の追加費用は数十万円以上になります。
フィニッシャーの種類と使用用途
上述した通り、フィニッシャー(ホチキス留め)が主な機能になりますが、さらに細かな機能があります。
針ありステープル
用紙をページ順に揃えて仕分けする機能(ソート機能)後に、金属針で留める機能です。
綴じる箇所は1箇所だけではなく、2箇所をホッチキスで留めることができる機種もあります。
2箇所の場合は冊子のようになり、耐久性の高い資料作成ができます。
50?100枚程度のステープルができます。
針なしステープル
お使いの複合機の機種により、針なしのステープル機能が使えるものがあります。
コピー用紙そのものに圧力を加えることで、針なしでも紙をまとめることができます。
針なしステープルは、オフィスの作業効率がアップするメリットがあります。
金具がないため、資料を重ねても扱いやすく、ホチキス代が不要になります。
重要な資料を廃棄する時にシュレッダーを使いますが、針なしステープルの場合はホチキスを取る作業なしでシュレッダーにかけることができます。
ただし、針なしステープルは、5枚程度の枚数にしか対応していません。
パンチ
印刷した用紙に、パンチ穴をあけてファイリング可能にする機能です。
穴の位置は基本的な2穴以外にも、4穴、3穴に対応している機種もあります。
パンチ機能は、別名「パンチャー」「パンチユニット」とも呼ばれています。
オフィスで業務上ファイリングする場合は、複合機が穴あけを自動で行ってくれるため、非常に便利な機能です。
中とじ
小冊子やパンフレット作成に便利な機能が、中とじの機能です。
ちなみに「中とじ」とは、製本方式の一つ。
印刷物を2つ折りにして中央部分の折り線に沿って針金でとじたものです。
とじ方は、左とじ、右とじが選択できます。
ページ数が少ない場合に向いており、16ページ程度が基本となりますが、機種によっては60ページまで作成できるものもあります。
インサーター
インサーター機能があると、パンフレットや資料作りの効率が格段にアップします。
中とじした冊子やステープルした資料に、事前に印刷しておいた表紙を取り付けてくれる機能です。本体作成後に、別で手作業で表紙を取り付けていた場合は、その作業も自動化することができます。
Z折り・C折り
紙面を3面に分けて、Z字型に折った三つ折りが、Z折りです。
C折りは、紙面を3面に分けて、両端を内側に折りたたむ三つ折りです。
C折りにすることで、紙を折ってから封筒に入れる手間を省くことができます。
郵送で送るための資料やDM(ダイレクトメール)作成の際は、この機能があると便利です。
フィニッシャー導入時の選び方
フィニッシャーを導入する際の基準と選び方を解説します。
印刷枚数と必要な機能で選ぶ
月間の印刷枚数が3000枚より少ない場合は、インナーフィニッシャーが適しています。
フィニッシャー機能はステープルのみですが、価格も10万円程度でコストも抑えられます。
月間の印刷枚数が8000枚以上、または中とじ・パンチ機能が必要な場合は、中クラスのサドルフィニッシャーが良いでしょう。
導入コストは20万円台で、ステープルだけではなく、中とじとパンチ機能に対応しています。
月間の印刷枚数が8千から1万枚以上になる場合は、上級クラスのサドルフィニッシャーが向いています。
導入コストは40万円以上になりますが、ステープル・中とじ・パンチ機能だけではなく、Z折りなど紙折の機能もあります。
まとめ
以上、複合機のフィニッシャー機能について、その種類や機能、導入する際の選び方の基準について解説しました。
複合機のフィニッシャー機能は、ホッチキス留めや穴あけ作業の自動化が可能になるため、少人数で経営しているオフィスに向いています。
導入コストだけではなく、どんな機能が必要か、印刷枚数や頻度などを考慮した上でオフィスに適したフィニッシャー機能を導入しましょう。