2021.05.12VPNとは?接続できない原因や対処方法は?
インターネットのセキュリティー対策から、VPN接続を利用する企業が増えています。
しかし、そもそもVPN接続がよく分らないという方も多いでしょう。
今後のためにも、VPNとは何か理解するところから始め、接続できない原因や解決策をチェックしていきましょう。
VPNとは?
VPNの正式名称は「Virtual Private Network」で、日本語で分かりやすく言うと「仮想専用回線」です。
インターネットに接続する時、「パソコン→インターネット接続」という流れが一般的です。
とくに大きな問題がないように見えますが、一般的な接続環境はセキュリティー面が低く、外部からハッキングされるリスクが高まります。
最近は第三者に大切な情報を盗まれないように、暗号化通信のSSL化した通信環境が増えていますが、すべてのWi-FiやWEBサイトが対策しているとは限りません。
VPN接続は「パソコン→VPNサーバー→インターネット接続」と仮想の回線を設定され、通信中のデータのやり取りは暗号化など対策がしっかり取られるため、安全に利用できます。
VPNの種類は4つある!特徴は?
インターネット通信のセキュリティーを強化したVPNは、大きく分けると4種類あります。
種類 |
特徴 |
インターネットVPN |
・既存のネット回線を利用して接続 ・低コストで回線が構築できる ・ネット環境で速度や品質が変わる |
IP- VPN |
・大手通信会社の閉域網で接続 ・セキュリティーが高い ・通信速度が早い ・インターネットに同時接続できない (オプションで同時接続可能なケースあり) |
エントリーVPN |
・ネット回線を利用せず閉域網で接続 ・限られた人のみ利用できる(セキュリティーが高い) ・環境によってネット速度が遅い |
広域イーサネット |
・ネットワーク構築の自由度が高い ・オフィスに快適なシステムに変更できる ・回線費用が高め |
種類によって特徴が違うので、接続できない時の対処方法のためにも確認しておきましょう。
VPN接続できない原因は?
リモートワークでテレビ会議がある日や資料作成のためにWEBサイトを閲覧しようとしているのに、インターネットに繋がらないと焦りますよね。
突然、VPN接続でインターネットが利用できなくなった原因は、いくつか考えられます。
・容量がいっぱいでVPNサーバーがダウンしている
・Wi-Fi無線ルーターがVPN接続を許可していない
・サーバーの設定が間違っている
・アクセスパスワードが間違っている
など、ネットワーク環境の問題から自分の確認不足まで、さまざまな原因があります。
VPN接続できずに困った時は、焦らず考えられる原因をまずは考えましょう。
VPN接続できない時の解決策
VPN接続できない対策は、環境によって違います。
まずはパソコンを一度再起動してみて、VPN接続できるか確認しましょう。
再起動してもインターネットに繋がらない時は、次の方法を試してみてください。
ネットワーク接続の確認
VPN接続するには、LANケーブルや無線LANが必要不可欠です。
離れた場所のパソコン同士のデータを繋げるためにも、ネットワーク環境の確認をしましょう。
よく見かけるのが「ケーブルが抜けていた」や「Wi-Fiが無効になっていた」などです。
パソコンのネットワークとインターネットの状況を確認し、IPアドレスやDNSサーバーが手動ではなく、「自動的で取得」になっているか確認しましょう。
自動で取得なのにVPN接続できない時は、ルーターの電源を切り(ケーブルを外す)、約30秒待ってからもう一度電源をつけるとVPN接続できるケースが多いです。
ネットワークが正常に通信できないと、パソコンを再起動してもインターネットに繋がらないので気をつけましょう。
パスワードの確認、再入力
VPN接続によって、利用するたびにアクセスパスワードを入力しなくてはいけません。
正しいパスワードを入力しなければ、ビデオ会議に参加できず、会社や取引先に迷惑をかける可能性があります。
アクセスパスワードが間違っていないのにVPN接続できない時は、パスワードを変更していないか管理者の人に確認してください。
連絡不足で、新しいパスワードが伝わっておらず、VPN接続できない可能性もあります。
また、タイプミスで「Caps Lock(キャプスロック)」のボタンを知らずに押すと、入力したアルファベットが大文字になってしまいます。
本来は小文字なのに大文字で入力すると、正しいパスワードと認識されず接続できません。
パスワード入力部分は、セキュリティー強化のため、伏せ字で表示されるケースが多く、ミスに気づかないことが多いです。
伏せ字を解除できない場合は、入力したパスワードをコピーして、メモ帳に貼り付けて確認することをおすすめします。
ウイルスソフトの無効化
OSの標準機能ではないウイルスソフトなどのツールをインストールすると、VPN接続できないケースがあります。
接続できない時は、一度ツールを無効化して繋がるか確認しましょう。
状況によっては、ツールのアンインストールで解決できる時もあります。
原因がウイルスソフトなどのツールだった場合、今後もVPN接続の通信に障害を与える可能性があります。
ツールがVPN通信をブロックする設定がないか、更新や設定変更をして試してみてください。
不具合がない場合、ツール自体の問題が考えられるので、開発先の窓口に相談しましょう。
まとめ|VPN接続できない時は業者に相談しよう
今までできていたのに、突然VPN接続できなくなると驚きと焦りでどうしたらいいのか分かりません。
原因がLANケーブルや無線LANの問題、アクセスパスワードの間違いであれば、時間をかけずに解決できます。
それ以外に対処しても接続できない時は、専門業者に相談して早めに解決しましょう。