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2021.04.25ビジネスフォンの主装置って何?PBXとの違いも解説

社内で使用する電話機は、一般的な家庭の電話ではなくビジネスフォンになります。
ビジネスフォンと合わせて登場する主装置とは、そもそも何なのでしょうか。
この記事では、主措置とは何なのか、その機能や種類、選び方まで詳しく紹介しています。
さらに、主装置と混同されがちなPBXについても、その違いについて分かりやすく解説しているので参考にしてください。

ビジネスフォンの主装置って何?PBXとの違いも解説

主装置とは?

オフィスなどでビジネスフォンを使用する時、必要になる機器が主装置です。
主装置とは小型の交換機であり、1つの電話回線で複数の電話機との通話が可能になります。
通常の家庭用電話機では、1つの電話番号で1台の電話端末しか使えません。

反対にビジネスフォンは、1つの電話番号で複数の電話端末に対応しており、外線や内線をかけることができます。
ビジネスフォン単体だけではそれができないため、外線や内線、内線同士の通信を制御するために主装置が必要になります。
そのためビジネスフォンと主装置は、一緒でなければ本来の役割を果たせません。
ちなみに主装置と同一のものとして間違えられがちなものに、PBXがあります。
オフィスの複数の内線と外線を共有して制御する点は一緒ですが、制御できる規模数に違いがあります。

主装置が機能する仕組み

主装置を使うためには、ユニットと呼ばれる基盤の設置が必要になります。
ユニットには、電源を入れるための電源ユニット、内線を制御する内線ユニット、外線を制御する外線ユニット、様々な機能が使える多機能ユニットがあります。

必要な機能は、主装置にユニットを設置することで、目的に合わせて使うことができます。
主装置の接続台数や外線可能な数には、機種ごとに上限があります。
そのため、外線数や接続台数がオーバーした場合は、主装置の交換や増設で対応しなければなりません。

主装置のサイズは3種類

主装置は、接続可能な電話端末の台数と電話回線の数の大きさごとに、3種類に分類できます。

Sサイズ

電話回線の収容数は、アナログ回線が4回線とISDN回線が2回線の4チャネルです。
接続可能なビジネスフォンの台数は10数台です。

Mサイズ

電話回線の収容数は、アナログ回線が12回線とISDN回線が6回線の12チャネルです。
接続可能なビジネスフォンの台数は、30台程度です。

Lサイズ

電話回線の収容数は、アナログ回線が24回線とISDN回線が12回線の24チャネルです。
接続可能なビジネスフォンの台数は、80台程度です。
ちなみにLサイズでは、主装置の増設が可能です。
増設することで、電話端末80台以上、電話回線の数が24チャネル以上使用できます。

主装置の法定耐用年数

税法で定められている法定耐用年数は、ビジネスフォンの主装置の場合は6年間です。
あくまで法律上の耐用年数のため、6年を過ぎていても問題なく使用することができます。
中古品の場合はどうなるかというと、簡便法などで使用可能な期間を見積もり、減価償却を算出します。
ビジネスフォンのリース契約では、契約上限が7年となっています。
リース契約の場合は法定耐用年数の最大1.5倍まで許容されているために、表示が7年となっているのです。

PBXと主装置の違いとは?

PBXと主装置は、どちらも機能が同じために混同されがちです。
外線と内線、または内線同士の通信を管理している点は、PBXと主装置ともに共通しています。
そのため両者ともに、ダイヤルインや転送機能、代表電話番号着信、外線からの発着信の制御などの機能が利用できます。

PBXと主装置の違いは何なのかというと、上記で軽く触れましたが、制御できるビジネスフォンの台数や外線数の上限がPBXに比べて小さいという点です。
PBXは数千台の大規模な環境で使われており、主装置は数10から数100台の小規模な環境で使用されています。
主装置は多くても100台程度しかビジネスフォンに接続できませんが、PBXでは接続可能なビジネスフォンの台数が数千台まで制御可能です。

他にも、PBXと主装置の違いは価格や機能面で違いがあります。
PBXでは、機器の価格が最低でも数百万円のため高額です。
一方主装置の価格は手頃で、数十万円程度の価格から手に入れることができます。
主装置は安価な分、本体に接続して使える周辺機器の数は限られてしまいます。
しかしPBXは、接続して使える周辺機器の種類が多く充実しています。

PBXだけの特徴

PBXは、主装置にはない優位な点がいくつかあります。
主装置では使えませんが、PBXはパソコンとつなげて使うことができ、スマートフォンも内線の端末として接続できます。
通常ISDN回線は、内線で使うことができませんが、PBXであれば使用可能です。
さらに、2箇所以上の拠点を内線で接続することができます。
コールセンターで必要となる、CTI機能も付いているのはPBXだけの特徴です。

主装置の選び方

自分たちのオフィスに適した主装置はどういったものか、あらかじめポイントを押さえておくことで主装置選びが楽になります。
主装置選びで失敗しないためにも、以下のポイントを押さえておきましょう。

電話機の個数は何台必要か

主装置は、接続できる電話機の個数に限りがあります。
オフィスに何台の電話機が必要か、個数を把握しておきましょう。

外線は何回線必要か

主装置のサイズごとに、接続できる回線数も限られています。
会社内で何回線あると十分に対応が可能なのか、発着信数をあらかじめ把握しておきましょう。

どんな機能が必要になるか

転送やダイヤルイン機能など、ビジネスシーンでどんな機能があると便利なのかを考えておくことも重要です。
ビジネスフォンの種類によっては、その機能に対応していない場合もあります。

購入費用と将来性を考える

主装置はSからLサイズまでありますが、サイズが大きくなるごとに購入費用が高くなります。
しかしLサイズの主装置は、機能性が高くて増設も可能なため、将来従業員が増加しても対応が可能です。
費用だけではなく、会社の将来もイメージすることで、最も適した主装置を選ぶことができます。

まとめ

以上、主装置の種類や特徴、選び方、PBXとの違いについて解説しました。
主装置はビジネスフォンと合わせて使うことで、外線や内線の切り替え、内線同士の通信などが可能になります。
会社の規模や必要な用途に合わせて、オフィスに適した主装置を選びましょう。

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