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2021.04.09複写機の基礎知識 複写機と複合機の違いを解説

オフィスに必要な機器には、電話やFAX、ラミネーターやプリンター、コピー機などがあります。
その中には複合機や複写機と呼ばれるものがありますが、両者の違いは何なのでしょうか。
この記事では、複写機とは何なのか、複写機と複合機の違い、複合機の基本知識について解説します。

複写機の基礎知識 複写機と複合機の違いを解説

複写機とは?

複写機とは、原稿やデータを複写(コピー)するための機器です。
複写機は、一般的に知られているコピー機と同じものを表します。
複写機はコピー機と同様に、コピーする機能しかありません。
1799年ジェームズ・ワットによって複写機が発明され、その後複写機はオフィス機器として普及することになりました。
数十年前までは、コピーするための機器として複写機がオフィスで広く愛用されていましたが、現在は複合機の登場によりほとんど見かけなくなっています。
複合機については、後ほど詳しく解説します。

複写機は2種類ある

複写機の種類には、大きく分けてジアゾ複写機(ジアゾ式複写機)とPPC複写機(PPC=plain paper copier)があります。

ジアゾ複写機

設計図面を作成するような限られた用途で使用されているのが、ジアゾ複写機です。
印刷方式は湿式、乾式、熱式の3種類があり、感光紙と呼ばれる特殊な紙に紫外線を照射し、原稿のコピーを行います。
大判サイズの紙、A0やA1サイズも複写できますが、両面印刷された原稿や分厚い本のようなものは複写できません。
さらに感熱紙の取り扱いには注意が必要で、光が入らないように専用の袋に入れて保管しなければなりません。

PPC複写機

現在普及している複写機の大部分を占めるのが、PPC複写機です。
ジアゾ複写機とは異なり、薬品を塗付していない普通の紙で複写ができます。
20世紀半ばに誕生した画期的な技術を使っていて、使い勝手の良さから複写機の主流になりました。
さらに分厚い本や両面印刷された原稿も複写でき、印刷された原稿は長期間保存しても劣化しにくいメリットがあります。
ただしA2サイズ以上の複写に対応している機種は限られており、一般的には普及していません。

デジタルPPC複写機

以前のPPC複写機はアナログ式で、原稿から反射する光を感光体と呼ばれるドラムに直接当てて、インクを紙に転写していました。
そのため同じ原稿をコピーする場合でも、その都度光を照射してスキャンしなければならないデメリットがありました。
アナログ式からデジタル式に進化したことで、原稿から反射する光をセンサーが検知してデータを記憶できるようになりました。
そのため、1回の読み取りだけで何枚もコピーできるようになり、デジタルPPC複写機は広く利用されるようになりました。

複写機と複合機の違いについて

複写機と複合機の違いは、使える機能の種類にあります。
複写機は上述した通り、複写(コピー)機能のみです。
一方で複合機は、コピーだけではなく、スキャン機能やプリンター機能、FAXなど、1台で様々な役割を果たすことができます。
複写機が主流だった時代では、スキャンするためのスキャナーやFAX機能付きの固定電話、印刷機など別々の機器がそれぞれ必要でした。
しかし複合機の登場により、1台で様々な機能を使うことができるようになり、オフィスの省スペース化にも貢献しています。

複写機のメリットとは

複合機と違って使える機能が限られる複写機ですが、オフィスに導入する場合には以下のメリットがあります。
まず本体価格が安価で、ランニングコストも抑えられる点です。
多機能な複合機と異なり、機能が限られる分、消費電力は少なくてすみます。
そのため、普段の業務で印刷しか使用しない場合や、複合機の補助として使う場合に向いています。

進化する複合機

充実した機能が使える複合機ですが、その基本的な機能としてFAXがあります。
複合機の本体に電話回線の接続口があり、そこに電話回線ケーブルを接続することでFAXを使えるようになります。
FAX機能はとても便利で、書類を複合機でスキャンしてそのままFAXで相手に送ったり、反対に相手からFAXでデータや書類を受信したりすることができます。
またコンビニなどに置かれている複合機では、お金を入れることでコピーやFAXなどの機能を使用することができます。
コインを入れることで外部の人間が使えるようになっているのも、複合機の便利な機能の一つです。
他にも複合機に届いたFAXを、外出先で自分のスマートフォンなどから確認できる機能もあります。
以上のように、複合機は私たちのライフスタイルに合わせてどんどん進化しています。

多機能になっているコピー機

コピー機は本来、複写(コピー)機能のみの機器を表しますが、コピーだけではなくスキャンやプリンター機能が付いているものもあります。
実際のところ、複写しかできないコピー機というのは今の時代は存在せず、複合機と同様にスキャンやプリンターなどの機能が付いているものがほとんどです。
近年のオフィスでは、パソコンやタブレットで業務を進めるのが基本になっているため、データなどを紙に出力できる機能がないのは不便です。
さらに複写機・コピー機のみでは、他にFAXやプリンターが必要になってしまいます。
そのためオフィスで使う機器として、複写機やコピー機を選ぶのはかなり稀で、ほとんどのオフィスでは複合機が導入されています。

まとめ

以上、複写機の特徴と複写機と複合機の違い、複合機の基礎知識について解説しました。
複写機はコピーのみの機能、複合機は機能が充実しているという違いがあります。
オフィス業務の大半がパソコンやタブレットになっている現代、複写機能のみでは不十分と言えます。
オフィスに必要な機能は何かを明確にし、複合機を上手に取り入れてみてください。

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