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2021.08.27レーザープリンターの感光体ユニットの寿命は?交換すべき理由を解説

レーザープリンターには、感光体ユニットと呼ばれる消耗部品があります。
消耗部品なので、ある程度使うと寿命が来て交換が必要となってきます。
レーザープリンターの消耗部品の中でも比較的高い感光体ユニットの交換頻度は、できれば下げたいと考える事業者もいるでしょう。
感光体ユニットにはどうして寿命があるのか、交換しないとどうなるのかなど解説します。

感光体ユニットの寿命はどのくらい?交換しなければならない理由を解説

レーザープリンターの仕組み(感光体の働き)について

まずは、レーザープリンターの仕組みについて説明していきます。

印刷する図や文字を読み取る
読み取った図・文字を、レーザーで筒状のドラム(感光体ユニット)に描く
トナーをドラムに引き付ける
トナーの付いたドラムを用紙に押し当て、印刷をする

このように「感光体ユニット」は、図や文字を用紙に印刷する上でなくてはならない部品です。

感光体ユニットとは

上で少し触れましたが、感光体ユニットは、静電気を帯びた筒状の部品です。
感光体ユニットにレーザーが当たると、レーザーが当たった部分だけ静電気が抜けます。
静電気が抜けた部分にだけトナーが付着し、それが紙に転写されてプリントアウトされるのです。

トナーとは

よく感光体とトナーを混同している人がいますが、両者は全くの別物です。
感光体とトナーの関係は、例えるなら「はんこ」と「朱肉」のようなものといえます。

トナーとは「色が付いた粉」のことで、通常のコピー機でいうところの「インク」に該当する代物です。

感光体ユニットの交換が必要になる理由

トナーを紙に転写するときには、感光体ユニットに紙が触れます。
このときに感光体ユニットには擦れ傷がついてしまうことがあるのです。
また、転写が終わった後に、ドラム表面を掃除するためにワイパーが拭う作業が行われ、この際にも傷がつくことがあります。

感光体ユニットについてしまった傷が増えると、徐々にトナーが付着しにくくなっていきます。
また、レーザーが当たることで摩耗も起こり、感光体ユニット表面に凹凸も発生します。
傷と同じようにこのような凹凸ができることでも、トナーは付着しにくくなります。

結果として、感光体ユニットにトナーが付着しづらくなり、印字が薄くなってしまいます。
このような理由から、感光体ユニットは消耗部品といわれ、ある程度使用すると交換が必要となります。

感光体ユニットの交換方法

レーザープリンターや複合機の場合、感光体ユニットの交換方法はメーカーや機種により多少違いがあります。
ですが、一般的には次にあげる2つの方法となります。

トナー一体型の場合

機種によりますが、トナーカートリッジと感光体ユニットが一体型となっている場合があります。
このケースでは、トナーを交換するときに一緒に感光体ユニットも交換されているので、感光体ユニットだけ交換することはありません。

感光体ユニット単体の交換

プリンターを使用しているときに、感光体ユニットを交換するようアラームが鳴ったり表示されたりした場合には、まず印刷作業を中断し10分ほど放置します。
プリンターは表面が熱くなっていなくても、内部が熱くなっています。
まずは内部の温度が下がり作業できる温度になるまで待ちましょう。

細かな交換方法はメーカーや機種で違いますが、一般的にはカバーを空けると感光体ユニットが見えます。
ロックを外し古い感光体ユニットを取り出しましょう。
感光体ユニットには通常取手のようなものがありますので、この部分以外は触れないようにします。
特に、プリンター内部に手を入れることは避けましょう。
手に帯びた静電気の影響で、プリンターが故障してしまう危険があるためです。

古い感光体ユニットを取り出したら、交換する新しい感光体ユニットを開封し素早く取り付けます。
感光体ユニットに光を当ててしまうと劣化してしまう恐れがありますので、注意が必要です。

レーザープリンターの寿命はどのくらいか

機種や使い方によって異なりますが、一般的にレーザープリンターの寿命は5年といわれています。
これは多くのメーカーで、レーザープリンターの部品の保有期間・耐久期間を5年としていることが理由として考えられます。

部品がなくなってしまえば、修理したくてもできないため、便宜上5年としているのでしょう。

感光体ユニットの寿命は?

感光体ユニットがどのような状態になったら寿命となるのかは気になる所です。
一般的には、プリンターに感光体ユニットの交換アラームが鳴ったり表示されたりしたときが目安でしょう。
使用頻度が低い場合でも、ある程度期間が経過すると交換が必要になる場合があります。

印字したときに色が薄い、縦に線が入るといった症状が出てくると、そろそろ交換のサインと考えるとよいでしょう。
その際、ヘッドクリーニングをしてみて改善するようならもう少し使用できる可能性があります。
ですが、ある程度消耗してきているサインでもあるため、新しい感光体ユニットを準備しておくと安心です。

感光体ユニットの交換コスト

感光体ユニットは2~5万円程度のものが一般的ですが、高いものになると10万円を超えるものがあります。
中には15万円を超える場合もあるでしょう。
使用しているプリンターによって適合する感光体ユニットは決まっているので、高いから別のものを使用したいという希望は叶いません。

ただし、純正品で新品のもの以外を選ぶことでコストを抑えることは可能です。
例えば、純正品でもリサイクル品を活用する方法があります。
リサイクル品ならば、純正の新品に比べ半額程度で入手できる可能性があります。

リサイクル品を選ぶときには信頼できるものを選びましょう。
粗悪なものを選んでしまうとプリンター本体の故障につながる危険があるからです。

まとめ

感光体ユニットは使っていくうちに徐々に劣化していく消耗部品です。
ある程度の期間使用したら交換する必要が出てきます。

コピー機の不調や機能がわからないといった悩みを持つ場合や、ランニングコストをできるだけ抑える方法が知りたいといった場合、一度ご相談いただければと思います。

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